Toshiko Kamada
地球の片隅で自分を整える日

私がこの世界に来て21280日あまりだ。
あと何日生きるのだろうか?何をしてきたのか?これから何ができるのだろうか?
今日という1日。
青いストーブの火を見つめながら、自分が整っていくのを感じている。
3週間のホテル暮らしを終え、土のある我が家へ戻ってきた。
土に近い湿気を含んだ空気、新しい芽吹きのひかり、朽ちゆく葉の音、すきま風のガタゴト。
深呼吸をして、心身をゆるめる。掃除をする。庭先の野菜を摘んで、料理して食べる。山すそを歩く。
この身も、この心も、この星の一部だと思い出す時間が、私には必要だ。
この世界の一部として、私はこのたった一人しかいない自分を全うして生きれるかな。
本当にしたら良いことはなんだ?次の一歩の前に、自分を鎮める。
駆け抜けているときに忘れている感謝を、声高なときに忘れている恩恵を、噛みしめる。
地球全体へ気持ちを広げていく。宇宙を見上げる。いのちの一部としてここにいる。
さてと。