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  • 執筆者の写真Toshiko Kamada

今からの文明開化

[文明開化]人知が開け、世の中が進歩すること。

[人知]人間のちえ (共に広辞苑)


ならば、文明は常に開化していっても良いだろう。

しかし、人間のちえは開いていっているのか、進歩とはいったいなんなのか、話は一見簡単そうでない。


私たちの時代の卓越した歴史学者だと思うハラリ氏の新著はこう始まる。


「的外れな情報であふれ返る世界にあっては、明確さは力だ。」

(「21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考ーユヴァル・ノア・ハラリ」より)


続いて、「理屈の上では、誰もが人類の将来についての議論に参加できるが、明確なビジョンを維持するのはとても難しい。議論が行われていることや、カギを握る問題が何であるかに、私たちは気づきさえしないこと多い。物事をじっくり吟味してみるだけの余裕がない人が何十億もいる。・・・」

歴史学者としての彼は、明確さを提供することで、人間という種の将来をめぐる議論に加わる人がわずかでも増やせたらと自分の責務を感じているとのこと。


私も、数十年の人生の中で、その存在意義をできるだけ果たせたらと思うけれど、その探求の中で、次第に「文明」とか「将来の世代」のために何かができることが、自分にとって意義を感じるようになってきた。


ハラリ氏の言葉通り、明確さは力だ。

しかし明確さを手に入れるには、どうすればいいのだろう?

一体何が起こっていて、自分はどこで何をしていて、どこに向かっているのか?そもそも自分は何者なのか?

それが明確になったように感じたとして、果たして他にも可能性はあるのか、ないのか?

何が最も重要なことで、何に時間をかけたらいいのか?

目の前の問題に対処してばかりいては、人生はあっという間にすぎて行く。

新しい情報や技術を追いかけていたら、人生はそれで終わってしまう。

立ち止まって、物事をじっくり吟味することができなければ、市場の喧騒のような時間で人生が埋め尽くされてしまう。


ハラリ氏は、自らの著作や講演を通して、明確な基準点となる枠組みを示すことで、明確さを人々にもたらすことで貢献している。私にはそういう技能はないけれど、貢献できると思うことが1つだけある。それは、自分に取り組み続けることだ。


私はアバター®︎というテクノロジーを学び、使いつづけているが、これは言わば、自分を明確にし続けるという実践だ。この技術を学んだきっかけは文明のことを考えたからでは全くなく、自分が何者なのかを知りたい一心からだった。ところが、この技術を身につけて使うに従って、自分自身について明確さが増すとともに、世の中について、世界の過去や未来についても、霧が晴れるように、明確さが増していった。思いがけず、私は、人類の将来に対して自分が持っている責任というものを感じ始めたのだ。人間のちえや進化について、自分なりに観点を持ち、目標を持ち、実践するようになっていた。それはこの文明は、これからさらに開花して、覚醒した文明をつくれるだろうというものだ。そのビジョンは、アバター®︎の開発者ハリー・パルマー氏の示してくれたものだが、今では、世界の現状を感じながら、私たちの文明はそんな方向へ進んでいるという観点を持つようになった。


テクノロジーというと、物理的次元での技術を思い浮かべることが多いけれど、最先端技術と太古からの知恵の示すところが交わるように、意識の中で使うテクノロジーこそ、私たちがこれからもっと進歩させたら良い分野だ。無意識に使ってきた意識に対して、明確さを増やし、見通しをよくして、知恵を増やし、賢く意識を使えるように。


そして、より知恵を増した意識を使って、開きたい文明について、より明確さを持って思い描ける人が増え、人類全体のためにより良い未来を吟味できる明確さを増やしていくことが、まずは次の文明開化ではないだろうか。私は意識の探求ができる力を持った人を増やすことで、そのことに貢献できると信じている。意識の見通しをよくする術を身につけた人を一人、また一人と増やすことで。




そのような技術を身につけることに興味のある方は、ハリー・パルマー氏の書籍を読まれることをお勧めする。

https://www.dawnavatar.com/shop



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